恵比寿の長屋
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- 2006
両側を戸建ての住宅にはさまれ、緩やかにカーブしながら傾斜する幅2.5mほどの路地をゆっくりと登っていく。歩いてきた路地と同様のスケールをもちながら、少し堀込まれた空間が現れる。
地面は1m程下がった位置にあり、どこからがこの建築の敷地なのかはっきりとは認識できない。そのまま階段を数段降りると地面に潜ったような感覚を覚える。周囲は建物に囲まれているが、空は遮るもの無く開放的である。正面は5m程の段差があり開けている。
接続している路地を、敷地の中央にそのまま引き込み、両側にボリュームを分けて配置した。二つに分割された長屋は12の住戸に振り分けられ、その数だけ形や広さをもっている。