HSK / SUBAKO
東京都大田区, Japan
- Architekten
- 土田拓也/no.555 一級建築士事務所
- Standort
- 東京都大田区, Japan
- Jahr
- 2015
敷地は、大田区の高台。
南側には全面道路があり、引きが取れている。
北側は毎日子供達の遊び声が響く公園があり、遠くには東京タワーや品川のビル群が見える。
東面・西面は隣家が隣接。
この敷地の東西南北、各面に素直に面を整える。
隣接している東・西面は閉じ、ひらけている南・北面は開く。
開いた南面・北面をどうひらいていくか。
通常、南と北では性質の違いがあり開き方が変わるものだが、両者が好条件である為に、
南と北を等価に扱うこととした。
南側は有効な日照を得る為に大きく開き、それと同様の大きさで北側は眺望の為に開く。
開口の外側には壁で囲われたテラスを設け、南側は外部からの視線を軽減する役割、北側は北西風を軽減する役割を持たせている。
内部の構成は、中間階を2層設け、施主の仕事と趣味による大量の荷物を収納し、日常の生活に支障がないようなボリュームを確保した。
通常、方角や各部屋の関係から、建物全体が対称になる事はないが、この建物は周囲の環境を対称に扱う事で形状自体がシンメトリーになり、各々違った役割を持ちながらも、室内でのプライオリティをいい意味で感じさせない建築になっている。
施主の持ち物が大切にしまいこまれ、そこで施主なりの生活が営まれるだろう。
まるで緑に囲まれた鳥の巣箱のように。。。
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