玉川台のアパートメント
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- 東京都世田谷区, Japon
- Année
- 2019
東京郊外の閑静な住宅地に建つ22戸のいわゆるワンルーム住戸で構成される賃貸用集合住宅の計画。
都市近郊において広く、比較的地価が高い土地は、相続が起った際にはそのまま引き継がれることは難しく売りに出されて、ディベロッパーによってミニ開発として細かく分筆、分譲されてしまうか、投機の対象として容積率いっぱいの集合住宅とされることが多い。それらは近接する住宅とは無関係(小さすぎる、あるいは大きすぎる)に開発されるため、良好な住宅地としてのオーセンティックな雰囲気を壊してしまうことが多くみられる。
今回は後者の集合住宅のパタンである。本計画では周辺の住宅の建ち方を読み取り、参照しながら、「分棟」「セットバックによる分節」「緑化」「家型」といったコンベンショナルな操作を重ねることで、住宅地としてのスケール関係を維持しつつ、既存の環境を連続させることを意図している。