Foto © Baum Style Architect
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南区の離れ

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Sede
岡山県岡山市, Japan
Anno
2017

岡山県南部の開発後約四十年ほどが経過した閑静な住宅地に建つアトリエ(住宅)。
周辺には切妻屋根が連なり、中国地方特有の壁材である焼杉板の外壁が続く風景が在る。
面積は約二十坪とかなり制約のある敷地の中で、暮らしを意識したアトリエを考えた。
外観は周りの風景に馴染む様に切妻屋根とし、外壁は焼杉板を使用した。
内部空間はできる限り床面積の小ささを意識させないように、領域ごとに段差をつけて空間を仕切ることとした。
段差のある空間は意識的に視線を遠くに誘導させ、その奥の気配を感じさせることができ、面積以上の広がりを感じられる空間となる。
また、造園は造園家荻野寿也氏に依頼し、この土地に馴染む様に植栽を施していただいた。
自然素材による手触りの良さや、小さいながらも広がりを感じさせる空間となり、
経年変化での建築の熟成が楽しみである。

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