写真 © Makoto Yoshida
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流山市立おおたかの森小・中学校・おおたかの森センター・こども図書館

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場所
千葉県流山市, 日本
2015

敷地は、つくばエクスプレス「流山おおたかの森駅」の駅名の由来になった大鷹の営巣する「市野谷の森」と、街との間に位置する。2011年のオープンプロポーザルで選ばれて始まった、最大約1,800人の子供たちが通う小・中学校併設校と地域交流センター・こども図書館・学童保育所が集う、約22,000㎡の大規模な複合施設である。
豊かな森と新しく開発される街との間に溶け込み、コミュニティの形成を誘導することが求められた。
卓越風と太陽の向きを考慮し、道路から60度傾けた軸が、風・光を最大限に取り込み、街と森を繋ぐという計画である。 森的密度で現れるL壁が空間や環境、人々を緩やかにつなぎ、アーティキュレートすることで、建築的な構築の方法を都市的な規模まで昇華させ、新しい建築を作れるのではないかと考えた。
地域との接点になる「アクティビティホール」「音楽ホール」「ランチルーム」を街に面して配置し、活動を表出させる。「こども図書館」は建物の中央に配置し、小学生と中学生、地域の人々の動線の結節点として交流の場になることを意図した。動線のスパインである「風のみち」を街と森を繋ぐように通す。積層された「体育館」、森を切り取ったような「森の庭」、「遊びの庭」など、スケールや様相の違う空間が、面的に拡がるL壁の教室群のなかに現れて、大規模な建築に深度を与える。

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