IDY / 公園と家
プロジェクト一覧に戻る- 場所
- 千葉県柏市, 日本
- 年
- 2008
敷地は、幹線道路から少し入った閑静な住宅街。
南側には程よく整備された公園があり、小さいながらも規則的に埋め尽くされた住宅街に「有効な余白」を作り出し、そして近隣住民を「つなぐ」役割を担っていた。
公園を有効に取り入れることと、公園に対して配慮ある計画をすることの両方を満たす解決策を模索している。
その配慮として、1階部分のボリュームを極力小さくし、公園に向かって歩いて来る人々に「視線の抜け」を維持することとしている。
また、階高を抑え、且つ仕上げを貼らず構造体だけの建物は、建物高さを極端に抑え、北側隣地にも採光を届けることとなる。
建物は全面に渡り、ラーチ合板を型枠に転用したもので、コンクリートに木目を転写させているが、視覚・手触りなど、公園の木々との感覚的なつながりを期待している。
自身の住空間を考えることと並行して、同時に周辺への配慮を心がけた計画となっている。