愛育苑診療所
東京都葛飾区, 日本
- 建築家
- 三浦慎建築設計室
- 場所
- 東京都葛飾区, 日本
- 年
- 2003
水元公園にほど近いのどかな場所で、先代から40年にわたり、地元密着型として運営されている内科診療所の建て替えである。「どこまで患者中心の空間を拡張できるか」ということを出発点とし、『高さ』への視線を意識しながらの設計作業となった。
1階(診療スペース)は基準天井高を2.1mとし、その中にRCの耐力壁と2.4mの小さな空間が挿入されている。上下階の性格の差にあわせ、開かれた場所に居場所を作っていく作業と、包まれた環境に開放感を挿入していく作業をパラレルに進めた。
異なる高さの二層の空間が、平面図とはちょっとずれて存在し、その中に移動することで、高低広狭さまざまな空間断面の連なりが生じ、日常の生活景色にある種の緊張感を生めればと考えた。
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