げんき歯科・矯正歯科
香川, 日本
- 建築家
- 齊藤正 轂工房
- 年
- 2015
本来、日本の木造建築は、ふすまと障子で仕切られて、ほとんど壁がない、透明感そのものの建築であった。しかし、阪神大震災以降、憑りつかれた様に壁の多い建築が当たり前になってしまった。日常的に見る住宅も、壁にわずかな開口部が空いているだけの住宅がほとんどで、透明感がない。プライバシーと耐震性の名の下に、木造の本来の良さである透明感が失われてしまった。このプロジェクトは、必要最低限な壁を配置しそれ以外の部分は透明に仕上げ、ロールケーキのように外壁で包む構成にした。そうすることで、プライバシーと透明感の両方を同時に獲得した木造建築をつくることに成功した。
ロールケーキに擬えた外壁にも仕掛けがある。曇りや雨の日にはシルバーグレーが際立ち、晴れた日にはライムが際立ち、夕焼けにはオレンジ色に…!4色に張り分けられた外壁が、表情を演出する。
関連したプロジェクト
Magazine
-
2024, The Year in …
5 day ago
-
Raising the (White) Bar
6 day ago
-
Architects Building Laws
1 week ago