Lotus House
東日本, 日本
- 建築家
- 隈研吾建築都市設計事務所
- 場所
- 東日本, 日本
- 年
- 2005 Size
530.27m2
深い山の中の静かな川岸に、この住宅は計画された。川と住宅との間には水をはり、蓮を植え、住まいが蓮池を媒介にして川へ、そして対岸の森へと連続していく状態を作ろうと考えた。
建築自体の構成は穴を基本としている。建築は2棟に分割され、その間に生じた穴の形状をしたテラスが、裏側の森と対岸の森とをつなぐ役割をはたしている。
壁面もまた無数の穴としてデザインされている。石という重量感のある素材を用いながら、風の吹き抜けるような軽やかな壁面を作りたいと考えた。「穴」が無数に空いた限りなく薄い石の壁を作りたいと考えた.石で出来ているのに和紙で出来た障子のような薄さ、軽やかさが感じられるような壁面を目指した。具体的には20cmx60cm、厚さ30mmの薄いトラバーチンの板を8x16mmのフラットバーに吊るし、チェッカーボード状のポーラスなパターンを構成するディテールとした。石の質感をいかした、軽くポーラスな壁面は「石の博物館」(2000)で一度試みた。今回はステンレスパイプを併用する事でさらに薄くさらに軽いディテールが可能となった。
蓮の花びらの軽やかさを、石を用いて表現したいと考えたのである。
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