巣鴨信用金庫 中青木支店

埼玉, 日本
写真 © Daisuke Shima / Nacasa & Partners Inc.
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建築家
emmanuelle moureaux
場所
埼玉, 日本
2014

'rainbow melody'

巣鴨信用金庫は「喜ばれることを喜びに」をモットーに「ホスピタリティバンク」を目指している。手掛けるのは今回5店舗目で、建築設計全てを手掛けたのは4店舗目だ。一貫して求められているのは「1秒でも長く居たくなる信用金庫」。

今回の敷地は県道と市道が交わる交差点の角地にあり、車やバス、自転車や人々が常に往来する場所に位置している。多くの人々が様々な視点から望むことのできる立地を特徴として捉え、変化する視点によって表情が豊かに変わるリズミカルなファサードをつくりあげた。
ファサードは4種類の奥行から成るCUBEで構成している。CUBEには24色を使用し、視点によって色が現れたり、消えたり、重なったり、見え方が様々に変化するよう配置している。12個のCUBEには小さな空中庭園を設け、季節の花々とオリーブやシマトネリコ等の成長する木々で彩っている。CUBEがつくる凹凸から見え隠れする色と草木が、音楽の音符のように楽しそうに浮かび、虹色のメロディとなって、支店を目にする人々に癒しと元気を届けることを目指した。
内部では、1階のオープンスペース、2階の融資課と職員用食堂から、庭の表情をまた別の視点で望むことができる。南に面するファサードから入る日差しは木々によって和らぎ、心地良い木漏れ日となる。内部は動きのある外観とは対照的に落ち着いた雰囲気に仕上げている。

大きな交差点の角地という立地条件とエマニュエルの世界感が融合して生まれたシリーズ5店舗目の中青木支店が、今まで手がけた4店舗と同様に、多くの人々に笑顔をもたらす存在になることを期待している。

「遠くから見渡せる角地という環境により
様々な視点からファサードを見ることができる
視点の変化によって
色が現れたり、消えたり、重なったり
リズムあるファサードが、常に変化する風景を生み出す

色の中に散りばめられた12個の小さな空中庭園は
季節感の溢れるファサードを演出する
外からは全体の風景を、中からは部屋の延長にある庭の風景を楽しめる

rainbow melody,
色のリズムを聴くと
こころが自然とリフレッシュする」

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