東京バーティカルレインボー
プロジェクト一覧に戻る- 場所
- 2-30-16, Minami-Ikebukuro, Toshima-ku, Tokyo, Tokyo, 日本
- 年
- 2019
- クライエント
- Musashi Paint Holdings Co.
- チーム
- Principal architect: Keiichiro Sako
- Architectural Design
- SAKO Architects
- Interior Design
- SAKO Architects
- Structural Design
- 構造計画プラス・ワン
- Lighting Design
- ぼんぼり光環境計画
- Manufacturer
- 武蔵塗料ホールディングス
避難の法的要求に応えただけのステレオタイプのペンシルビルだった旧本社ビル。グローバル企業に成長した現在、無限の色を提供する塗料会社としてのアイデンティティーを表現するために「垂直の虹」をファサードに出現させた。
新たに自社開発した屋外ガラス用塗料を用いて、強化合わせガラスにグラデーション塗装を施した。カラフルなガラスのみで構成されたファサードに見せるため、テラスの幅よりも広くした上下2辺の水平材のみでガラスを支持するミニマルなディテールとした。
昼間の直射光は、着色されたガラスを通してカラフルな光に変換され、テラスの床や隣接する建物の外壁に美しい影をつくり出す。 空を映し込みやすくなる曇りの時には、変化する雲と色彩が混ざり合うデジタルアートのような美しいファサードとなる。
オフィスからテラスを介して見る街は、カラーレイヤーが付加された風景写真のようだ。雑多な街の風景が非現実的なアートワークのように感じられる。 夜間は照明の光を受けたガラスが柔らかい色彩を放ち、オフィスが立ち並ぶ通りに「夜の虹」が出現する。