APDC
プロジェクト一覧に戻る- 場所
- 東京都太田区, 日本
- 年
- 2018
敷地は都内の閑静な住宅街で、坂の途中に位置している。傾斜のある道路に沿って高さ1.2m〜2.0m程の石垣がたち、その上を地盤面として既存の木造アパートが建っていた。これを建て替えるにあたり、長くこの一画に住んでいたオーナーは石垣を残すことと、新たに建つ建物の外壁は白であることを望んだ。街並みを構成する一つの要素として石垣を残し、これに対比させるよう真っ白なボリュームを配置することは新旧の対比ともなり、全体の方針として自然で大まかなイメージはすぐに決定された。
2住戸の小さな集合住宅で、いずれもメゾネットで床面積は60㎡、2階の天井高3,886mmとしてロフトを設け、都合70㎡程の広さとなる。この2住戸へのアプローチを道路境界線の両端にそれぞれ分けて長屋形式とし、そのためにカットした石垣はその切断面をリン酸処理を施した鉄板で押さえるディテールとしている。