芽室町役場
北海道河西郡芽室町, 日本, 2021
十勝地方に位置する芽室町の役場庁舎である。まちの中心と公共施設群の結節点となる敷地を生かし、歩いて回れるまちづくりの核となる開かれた庁舎を目指した。 限られた敷地に正方形プランを重ねた表裏のないデザインで、3階をセットバックさせて周囲の住宅スケールに馴染む佇まいとした。四周...
鷹栖地区住民センター
北海道上川郡鷹栖町, 日本, 2019
北海道内陸の旭川市に隣接する鷹栖町は、旭川のベッドタウンとしてふたつの地区が市街地を形成し、3つの地区が農村部に点在する。本計画は中心市街地にある鷹栖地区の住民センターの建て替え計画である。鷹栖地区の公民館機能を保持しつつ、すべての鷹栖町民が利用できる図書館機能を兼ね備え、...
黒松内町庁舎耐震改修・防災センター
北海道黒松内町, 日本, 2015
築50年以上になる役場庁舎の大規模改修( 耐震・断熱性向上 )と防災センターの増築である。既存庁舎は緑の板金屋根と赤橙のレンガ壁が印象的な外観であり、本計画でも町の条例に基づいた濃緑の勾配屋根を採用することが求められた。既存庁舎のRC躯体及び木造の小屋組を残すことを与条件に...
真駒内教会
北海道, 日本, 2014
礼拝堂を中心に教会活動を支える諸室で囲み、人々を迎える大きな軒下とともに、外部とのつながりを意識した開かれた教会を目指した。中心に据えられた礼拝堂には東西両面に面するトップライトを複数設け、その下には様々な角度を持った深さ4mの光井戸と称する天井を持ち、反射光と直射光の違い...
豊富町定住支援センター
北海道, 日本, 2013
町の中心に計画された、図書、多目的ホール、学童保育、役場機能の一部などが一体になったコミュニティ施設である。周辺にある既存公共施設の足りない部分を補完しつつ施設間のネットワークを緊密にすることで、町全体の公共施設の機能性を高めることがテーマであった。したがってここでは、様々...
沼田小学校
北海道, 日本, 2012
1学年1クラスの小規模小学校である。豪雪地である沼田町は、1年の大半が雪で閉ざされる環境にあるため、内部での子どもたちの活動を重視した、コンパクトでありながら様々な居場所を持つ学校をつくることを目指した。 南面する2階建ての教室部分以外は全て平屋とし、矩形平...
函館市縄文文化交流センター
北海道, 日本, 2012
旧南茅部町「垣ノ島遺跡」の一角を敷地とした、国宝「中空土偶」を展示する博物館に小規模の「道の駅」を併設している。縄文文化を生み出した細やかな手の痕跡、緩やかな曲線、質朴な素材と原理的な表現などを手がかりに空間を組み立てた。建築は大きな曲率をもつ壁を基線とし、現代(バイパス)...
ニセコ町民センター改修
北海道, 日本, 2012
築34年を経過したコミュニティ施設の大規模改修である。既存部分と2箇所の増築部分からなる。既存部分の中心であるセンターホールや廊下などの共用部では、天井の気積をそのまま表出させることで、躯体が本来持っている空間の広がりを気付かせた。内部全体の床には地場の無垢材シラカバフロー...
弟子屈中学校
北海道, 日本, 2012
校舎と体育館、給食センターの3つの機能を集約化し、利便性の向上、お互いの活動が見える一体感の醸成、壁の共有による建設コスト削減、外壁面積縮小による暖房コスト削減などのメリットを徹底的に生かした計画とした。建物内部は、トップライトからの柔らかい自然光が空間全体に回り込む「ソー...
糸魚小学校
北海道, 日本, 2008
1学年1クラスの平屋の小学校。外壁面積が小さいシンプルな形状を採用して暖房エネルギーを削減し、廊下がなく自由度の高い平面計画とした。地場産木材とRCのハイブリッド構法とすることで開放的な木造空間をつくり、十分な光や風の供給を図った。自然光による光のムラが、こどもの活動を促す...
黒松内中学校エコ改修
北海道, 日本, 2007
RC2階建て既存校舎の大規模改修を通してサスティナブルな建築の在り方を模索した。既存建物の中央部を一部解体することで減築による耐震性能を高め、併せてガラス屋根による自然採光・自然通風を導入して消費エネルギー削減を果たした。シンボリックな2層吹き抜け空間から子供の活動の場に光...
釧路こども遊学館
北海道, 日本, 2005
釧路シビックコアの中核施設のひとつとして建設されたこども遊学館は、あそびと学びの空間が融合した児童施設である。夏は涼しく冬は寒冷で日射の長い道東の気候特性を最大限に活かし、外周部をすべてガラスの皮膜で構成した「開放型」の温熱環境とした。内部はこどもたちの活動の場をスパイラル...
由仁保育園
北海道, 日本, 2003
園児たちの様々な活動に対応した場を確保しつつ、全体を緩やかつなぐような保育環境を目指した。建築は、開放方向を違える門型フレームの組合せによって構成される。採用された薄肉ラーメン構造(中空スラブ)は、上下階の場の方向性を明確に示すとともに、安定した温熱環境を実現する装置として...
北方建築総合研究所
北海道, 日本, 2002
研究所の研究成果であるローエネルギー設備システムなど、寒冷地における実験的な試みを取り入れた施設である。アトリウムを中心とした空間システムを構築し、昼光利用、日射遮蔽、自然換気、雪冷房、氷冷房など場所にふさわしいパッシブな手法の総合的な活用を試みた。自然光にあふれた明るく開...